先日、NHKの「ラン×スマ」でガチユル走を紹介していました。このガチユル走は、タバタプロトコルのような心肺機能を強化するトレーニングではなく、より効率よくエネルギーを生み出すことでスタミナ量を増加させるトレーニングです。
1.2種類のエネルギー源
エネルギーを生み出す要素は大きく分けて「脂肪」と「糖分」の2種類あります。
ただし、この2種類のエネルギー源は使いやすさが異なります。「脂肪」は訓練しないとなかなかうまくエネルギーに変換することができません。たしかに、簡単にエネルギーに変わってくれればダイエットなんて苦労しませんもんね(笑)
つまり、「脂肪」をより多くエネルギーに変換できれば、スタミナ量が増加するということです。
2.脂肪を燃焼しやすいペース
運動強度を上げれば脂肪は燃焼しやすいのだと思っていましたが、これは大きな間違いでした。より高い運動強度で脂肪を燃焼させるにはトレーニングで体質を改善する必要があるのです。体ができていない状態では、高強度の運動では糖質しかエネルギーに変換できなくなってしまいすぐにスタミナ切れになってしまいます。
この「より高い運動強度で脂肪を燃焼させるトレーニング」がガチユル走です。
3.ガチユル走とは
さて本題。ガチユル走とは何か?
その名の通り、ハイペースで走る「ガチ走」とゆっくり走る「ユル走」を組み合わせたトレーニングのことです。
高い運動強度で消費されなかった脂肪は、運動後に燃焼しやすい状態になるようです。この状態で運動強度の低い、脂肪が燃焼されやすい運動を行うことで、通常より脂肪を燃焼しやすい状態でトレーニングを行うことができます。
ガチユル走は次のような順序で行います。
- ガチ走:数km
- インターバル3分
- ガチ走:数km
- ユル走:10km程度
ラン×スマでは、ガチ走を1km、ユル走を7kmで紹介していました。
ポイントは、ガチ走は通常ペースより早めの全力走。ユル走は通常ペースよりも遅めのジョグ程度で行うこと。インターバル等で、スポーツドリンクなどの糖分を摂取しないことです。
まとめ
高強度トレーニングでは脂肪が使われにくいというのは驚きでした。運動強度が高ければ高いほど脂肪は燃焼されるものとばかり思っていました。
このトレーニングで、スタミナ量をアップさせるとともに、脂肪を燃焼しやすい太りにくい体への体質改善も見込めそうですね^^
早速、ランやバイクのトレーニングに取り入れていこうと思います。
(参考)脂質代謝をどう鍛えるか③ 高強度運動+低強度ランニング